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とある中の上の相対表現

on 2013年3月29日

 

 

普通よりは、まあ少しだけ良いかな? というときに「中の上(ちゅうのじょう)」と表現することがあります。

また、これ以上ダメなものはないだろうというものに「下の下(げのげ)」と使ったりします。

実に日本語らしい、繊細な相違をシンプルに伝えられる素敵な表現ですね。

 

・・・もしかして、他にもあるんじゃない?

上中下を組み合わせて3×3なので、全部で9パターンあることになります。

これって良いの? 悪いの? と悩ましく相対的に考えてみました。

 

「 下の下 」

誰がなんと言おうとワースト1位ですね。
ただでさえ「下」なのに、その中でもさらに最低なのですから、無残な追い討ちです。
普通に「下」だけでは物足りなかったんでしょうか。
じっと見てると涙を流している顔文字に見えなくもありません。
何から何まで報われませんが、状況によってはオイシイので、考え方次第ですね。

 

「 下の中 」

良かったですね、下には下がいますよ、と言っても嘘ではないランクです。
下の下には申し訳ありませんが。
ただ、悪いには違いないのですが、なぜか「中」であることに一縷の希望のようなものを感じます。
不思議なものですね。
落ちるとこまで落ちた・・・しかし、まだ一番下ではない! それなら、まだ戦える!
桃鉄でボンビラス星から帰ってきて借金まみれの時に何とか徳政令カードを使った直後の状態でしょうか。
いや、十分キビシイですね。やる気おきないというか。

 

「 下の上 」

早くも曖昧なパターンが出てきました。
下の上って良いの? 悪いの?
グループとしては下に入るので、悪いっちゃ悪いんでしょう。
ただ、上とついているだけに「中の下」よりは良さそうなイメージがあります。
普段は極悪なワルなのに、たまに優しさを見せて「実は良い人なのかな」なんて錯覚させそうです。
こういうのを誤解してはいけませんね。

 

「 中の下 」

これは実際、頻繁に使われている表現です。
なので、あえて考察する必要はありません。
ありませんが、「あえて自分は中の下だ」と思ってみると、謙虚になれるなど意外な効用があるようです。
「何事もほどほどに」という程度は、中の中かと思いきや、この中の下あたりがしっくりくる気がします。
「安かろう悪かろう」は下グループに所属してそうなので、それよりは良いランクですね。
まあでも、狙って目指したい位置ではないですね。

 

「 中の中 」

人だったら、間違いなく普通の人です。
つまり、偏差値50です、と断言されています。
言われても嬉しくないのは気のせいでしょうか。
ある意味「中の下」よりも呼ばれたくないかもしれませんね。
「秘中の秘」とか「100パーセント中の100パーセント」とかだったら凄そうですのに。
中の中なものは、まるでこの先もずっと中の中で有り続けるような気もします。

 

「 中の上 」

でましたよ。
良い、とはハッキリ言わず、それとなく持ち上げる言い回し。
100点満点ではないけど、なんとなく得した気分になれる感じ。
今までさんざん下を経験してきて、ようやく楽になってきて、この辺で満足しそうになりがちなレベル。
皆さんこれはワナですよ。
中の上に期待してはいけません。
一見、回りよりも良さげで、しかも手に入りやすそうですが、これは「中の中」の1コ上に過ぎません。
9位中4位ですよ。あと1つ上じゃないと、メダルもらえないんです。
テストだったら100点中67点くらいです。微妙ですよね。
ですがしかし、上の下のほうが良い、とも一概に言えないのも事実。
中の上の魅力は、やはり現実的なところでしょうか。
欲しいと思えば手に入りそうな、でもあと少しで逃げていく、そんな小悪魔的な中の上ちゃんでした。

 

「 上の下 」

「下の上」並みに“良いのか悪いのか分からない”表現です。
上に行ってから少し下がるんですかね。
わけがわからないよ。
何かを上げてほしいとお願いするときに「上げて下さい」と言いますが、それくらい意味不明。
困りましたねえ。良い位置であることは間違いないんですが。
ああ、困った困った。

 

「 上の中 」

これは、とても良いと思いますよ。
といいますのも、最上級の「上の上」はおそらく求められる質が高すぎて、非現実的だからです。
かといって「上の下」だと、業績好調にも関わらず目の付け所を間違えた商品を投入しそうなイメージ。
「上の中」は、何をとってもカンペキな存在だけど、どこかちょっと抜けたとこがあって、そこがかわいい。
もっと上を十分狙える位置にいるのに、欲が無いのか、ガツガツしない。
憧れます。
素晴らしい。
具体的に何が、と言われても何も分からないんですけどね。

 

「 上の上 」

まさに特上ですね。
あ、でもそういってしまうと上の上じゃなくて「特上」でいいじゃないか、ということになりそうですね。
きっと特上にも「特上の中」とかあるんでしょう。
そっちはそっちで、例えば「特上の下」には特上なのに「下」とかついててイマイチな印象が気になってたりしそう。
上流階級にも世知辛い世界がありそうですね。
いずれにしても一般市民には縁の無い場所ですが、もし何かの拍子に迷い込んでしまった時は楽しむことにしましょう。

 

 

こうしてみると、それぞれに個性というか性格があって面白いですね。
100%主観の例え話なので、人によって印象はみんな違うのでしょう。

上中下の3段階だけでは見えてこなかった、曖昧(アンビギアス)なイメージを浮き彫りにできたのが面白かったです。
まあ、具体的に何が、と言われても何も分からないんですけどね。

 

ちなみにこの記事のタイトルロゴ画像生成サイトを作ったのは、なんと去年石狩市に大規模データーセンター作った「さくらインターネット」の田中社長個人。
社長、なにやってるんすか(笑)

 

 


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